特定施設の低周波音による被害

事業施設の空調設備による騒音、低周波音被害の方から、寄稿していただきましたので、ご紹介いたします。尚、事業者名、地名など、公開してもよいということでしたが、管理人の判断で伏せております。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

特定施設の低周波音による被害

A市という田舎町に曾祖父の代から100年単位で居を構えています。祖父が亡くなり、しばらくこの場所は弟が管理していましたが、空き家同然でした。しかし、A市の中では便利な場所であることから、母がこの家を直して住みたいという希望を持ちました。そして二年ほど前から、私が建築関係の仕事をしていることもあり、住みこんでリフォームする事が家族会議で決まりました。

 

☆☆☆

移り住んでみると深夜早朝問わず、斜め前に立つB社からかなり大きな騒音が聞こえるようになりました。
いくらなんでもこれはおかしいと感じ、法律を調べるとどうやら騒音規制法に違反しているらしいと言う事が判別しました。

騒音規制法というのは、生活環境を守るため、市が地域を指定して、その地域の中で騒音公害を及ぼす恐れのある工場などを事前に規制しようとする法律です。住宅街に「工場等」が建築され、何も規制がなかったら、生活環境が害される事が明白です。このような予定される公害を事前に防ぐ事を目的とした法律が、騒音規制法、振動規制法です。騒音被害を及ぼすことが確実視される機械類が騒音規制法や地方自治体による環境保存条例に列記されています。この機器類を「特定施設」と呼びます。一部を例にあげると大型の木工機械や金属加工の大型機械や大型のエアコンの室外機などが「特定施設」に当たります。
 騒音規制法に列記されている様な一般的でない大型の機械を使う工場は、騒音公害を引き起こす可能性が非常に高い。ですから、その敷地境界線上での工場全体の騒音すべてに対し規制値を定めようというものです。ただ実際、工場に機械が設置された後では、是正に時間も費用もかかりますし、市地域住民に被害が及びます。ですから事前に、どのような機械が設置されて周辺地域に被害を出さないようにはどうするのか等の計画書を提出し、行政に許可を受けてから、機械を設置し、設置後計画通りに運用されているか報告や立ち入り検査ができるという二重のチェック機能が規定されています。

 

☆☆☆

ところが、B社は届出自体がなされていませんでした。B社は2階床レベルに当家に向けて大型の産業用の室外機等、様々な機器が10台程度防音処理もせずに設置している状態でした。夏場は連日、空調室外機等をフル稼働で運用され、朝6時から夜10時まで連続して平均で5565dB、最高で70dBを超えるほどの騒音が当家の室内において計測されるほどでした。
 家は振動し、窓を閉めた状態でもB社の空調室外機の音が聞こえる細かな振動まで感じる状態でした。
これは工事現場並みの音量と思っていただいていいかと思います。当然夏場に窓も開ける事が出来ません。また、室外機の消し忘れが頻繁化して、それが24時間続くこともしばしばでした。しかも、B社は地域の中心的な役割を担い、土日もお盆正月も稼働しています。

 

☆☆☆

そして、証拠を突きつけて、何度も何度も市の職員を説得し、とうとう2年ほどかけて昨年の10月初旬に移動工事にまでこぎつけました。ところが、その移動先でも問題の室外機群は当家の方向へ向けられ 、以前の被害範囲から予測すれば、到底騒音が解決されるとは思えない状態でした。そして、11月から問題の室外機が再稼働された瞬間、周辺地域にかなり広範囲にわたり低音のゴーとした音が響き渡るようになりました。

   その低いゴーとした音は雨戸を閉め、厚いカーテンをしても室内に響き渡っています。以前の騒音は音楽をかければまだ眠れていたのですが、今回の騒音はイヤホンすら透過してしまうため、眠れません。そして頭痛やめまいなども発症するようになりました。そして、一カ月ほどで完全に眠れなくなってしまい、精神科で鬱の薬と睡眠薬を処方されるまでになってしまいました。市職員は長い間やり合っていたためか、奇妙な信頼感が芽生え、当家に社員を連れてすぐに状況の調査に来ていただけました。その結果、通常の騒音計で今回の音は法律の範囲内と言う事でした。

☆☆☆

 

 それでも周辺地域にかなり広範囲に低音のゴーとした音が発生している事は確認していただいたので、それが低周波音によるものではないかと言う主張を繰り返しました。その後も話し合いを続け、12月中に低周波の検査をして参照値を超えた場合のみ対応をするという約束をB社から連絡を受けましたが、突然外壁工事をするから検査は三月下旬以降になると言う連絡を受けました。

その代わり朝晩の騒音は配慮する、防音処置はするから騒音は減ると言う主張でしたが、その防音処理とはただ厚い布で騒音源を覆っただけでした。騒音源より100m先で雨戸を閉めて厚いカーテンを閉めても家の中に響き渡る低音を布一枚でどうにかなるわけがありません。

 

☆☆☆

また問題の騒音音源は空調室外機であるために空調負荷によって騒音の被害が変わります。春になれば当然空調負荷は減少し騒音も低周波も小さくなる事は当然予想されるにもかかわらずです。布一枚の事ならば今すぐにでも騒音測定はできるはずであるのに何か恣意的な意図を感じざるを得ません。そのうえ早朝夜間の騒音は気を付けるという約束も頻繁に破られる状態です。苦情を直接に言うとB社は合法の範囲だから配慮はするが、あなたのいい分は聞かないとはっきり言われますし、またB社には工事等の予算に伴う決定権はないと言うことらしいのです。そしてB社本社にメールを送ってもほぼ無視される状況です。こちらで測定しようと考えても県が低周波測定器を持っていますが、個人には貸し出しておらず地方自治体のみの貸し出しだそうです。
 市に県より測定器を借りて計測をしてほしい旨を願い出ていますが、経験がないことを理由に難色を示され現在のところ連絡はありません。現時点ではこの様な状態ですので県の公害審査会に申し立てることも検討しています。


以上

☆☆☆

関連記事
   ★ GHP(ガスヒートポンプ)による「騒音被害」が、「低周波音被害」へ進行中
   ★ 
ガスヒートポンプエアコン室外機(GHP)騒音被害「参照値」越え騒音下で10年間
   ★ 
コンビニの24h稼働の室外機による騒音・低周波音等の被害


スポンサーサイト

公調委 第1回審問傍聴のお願い(火力発電所稼働による住民被害)



「風力発電の被害を考える会 わかやま」
から連絡がありましたので、お知らせいたします。
・・・・・・・

 和歌山共同火力株式会社がリプレースで工場を民家に100m近づけた、燃料・副生ガス使用の 新1号機(出力・14,7万kW)がH26年8月より、稼働し始めました。
 稼働後、工場から180m離れた近隣住民のOさんは体調不良を訴え始めました。可愛がっていた犬も2匹次々と亡くなりました。Oさんの症状や低周波音測定データなどを観ますと発電所からの低周波音による被害と思われます。

 共同火力株式会社に訴えても、何の対応もなされず、H28年7月30日、「公害等調整委員会」に工場からの騒音等による健康被害等の責任裁定申請を行ないました。先日、公害等調整委員会事務局より第1回審問期日の通知がありました。公開が原則で傍聴できるとのことです。 

 興味がお有りの方は傍聴にご参加お願いいたします。

審問日時と場所
  ◎平成30年1月23日(火)午後1時30分
  ◎大阪市東淀川区西淡路1-3-12
   新大阪ラーニングスクエアビル4階 「新大阪駅前カンファレンスセンター」
        (新大阪駅東口出てすぐ。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


参考)#総務省サイト 現在継続している公害紛争事件より

 ●和歌山市における工場からの騒音等による健康被害等責任裁定申請事件
本件は、申請人ら4人は、被申請人の発電設備からの騒音により、精神的苦痛を被っているほか、申請人Aは不安障害に罹患し、また、申請人A宅は本件設備の設置工事又は稼働によりひび割れ等が生じたと主張して、被申請人に対し、申請人Aは損害賠償金793万円等、その他の3人はそれぞれ同731万円等の支払を求めるものです。(平成28年8月1日受付)



エネファーム 健康影響

エネファーム・エコウィルの調査報告書が公表されました。

詳しくは、以下をごらんください。

消費者安全調査委員会から家庭用コージェネレーションシステムから生じる運転音により不眠等の症状が発生したとされる事案の報告書
H29,12,21
概要http://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_011/pdf/report_011_171221_0001.pdf
本文
http://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_011/pdf/report_011_171221_0002.pdf
意見
http://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_011/pdf/report_011_171221_0003.pdf
 




中日新聞
enefarm.gif
続きを読む

「低周波音被害の解決までの交渉の経過について」 2

低周波音被害の解決までの交渉の経過について」は、「ちーちゃん」様からお知らせいただきました。交渉中は、機器所有者(隣家)に嫌なことも言われたようですが、交渉相手に資料を手渡し、理解を求めていくうちにハウスメーカーがこの被害を認め、その結果、所有者から機器移設の同意を得られました。ただ、移設で被害症状が収まる場合もあれば、周辺環境によってはあまり効果のない場合もありますので、それだけが気がかりです。ちーちゃん様が、その後、平穏な生活をお送りになっていることを祈っております。

 被害者は機器所有者、製造メーカー(機器販売者)、ハウスメーカーの三者と交渉することになりますが、今まで当会での相談からすると、三者の中で被害に対して強硬な姿勢をとるのはハウスメーカーである場合が多くありました。製造メーカーはある程度、機械が引き起こすであろう問題(製造物責任法)の可能性を知っているからか、移設に応じてもよいというような気配があるのですが、ハウスメーカーが機器の危険性を認めないことが多かったようです。

例えば、「高崎エコキュート裁判」でも製造メーカーよりもハウスメーカーの方が被害を否定し、裁判に至りました。

エコキュートは約5,6万円、エネファームは約15万円の移設費用で、製造メーカーは所有者の同意があれば、移設は可能とする一方、ハウスメーカーは移設も撤去も必要ないという態度を固持した例が他にもいくつもあります。「機器には問題ない。(被害者の)要求に応じることはない。」というハウスメーカーの姿勢に、所有者まで被害を認めなくなってしまいます。機器設置の場所は隣人の寝室や居間に近くとも、所有者側には水回りに近く、寝室からは遠いという、所有者には都合のよい、最適場所にあるはずで、隣人の苦情のために移設するとなれば、お湯の出に時間がかかるなど、所有者側に不都合も生ずるかもしれません。また、高額な費用をかけて購入した機器の撤去など所有者も考えたくもないでしょう。ハウスメーカーは結局、周辺に配慮するといった観点が抜け落ちていた過失を所有者から攻められることを危惧し、強硬な態度をとっていたのかもしれません。

 

しかし、消費者庁消費者安全調査委員会のエコキュートの報告書やエコキュートやエネファームの据付ガイドブックが出て、ハウスメーカーの意識も次第に変わってきたように思います。

あるハウスメーカー社員の話によると、エコキュートやエネファームでトラブルが発生することが関係者の中では、よく知られるようになり、これらの機器を積極的に施主に勧めることは無くなってきたということです。かつては、国の補助金にハウスメーカーも補助金を追加して、これらの機器の普及推進を図っていましたが、今は、施主の希望がある場合に限って設置することが多いようです。エネファームは設置しても採算は取れず、施主の趣味でつけるものという事業者の話も聞いています。現に、エコキュートが大流行だった一時期とは違って、分譲新築住宅の宣伝チラシには、従来型の給湯器しかついていない物件が多くなっているようです。

 それでも、まだまだ被害は発生しており、一旦被害に遭えば、解決が難しいことは変わりありません。交渉で行き詰まり、結局、新築の住宅を手放さなければならなかった方からの相談もありました。当事者同士の話し合いではうまくいかない場合に、当会では、公害等調整委員会(国)ではなく公害審査会(都道府県)をお勧めしますが、自治体は煩わしいことを避けたいのか、公害審査会に申請しようとする被害者に公害等調整委員会をしつこく勧める自治体もあります。公調委や公害審査会に申請しても不受理になったり、棄却されたりする場合もありますし、この公害調停や裁判所での民事調停でうまくいかなければ、残される道は裁判しかありません。裁判は時間とお金がかかり、その上、立証の困難さや今の低周波音を取り巻く状況では、裁判も非常に難しいものです。一旦被害に遭えば、心身の苦しみは言葉に言い表すことができるものではありません。

しかし、販売開始直後の2000年代に被害に遭った方は、今とは比較にならないほど大変でした。ネットが今ほど普及しておらず、情報もなければ、被害者同士の交流はなく、被害者は体調不良の原因が何かもわからず、雲をつかむようなものでした。周囲の無理解の中、茨の道を歩んできた被害者が一人一人、被害を訴え続けてきたことで、ようやくこの被害が世間に知られ始めてきました。

 

今、被害に苦しむ皆様、今までの被害者の苦しみに心を寄せ、ご自身の被害解決を頑張ってください。そして、ご自身の被害をできるだけ多くの人にお伝えください。それが低周波音に敏感になってしまった私たちが安心して住める環境を守ることにもつながります。



風力発電・低周波音被害についての勉強会

和歌山県海南市、紀の川市、紀美野町、有田川町にかけて、日本最大規模の風力発電が建設される計画があります。紀美野町の有志の方々が勉強会(講演会)を開催されます。


勉強会

低周波音被害の解決までの交渉の経過について



低周波音被害の解決までの交渉の経過について

 

エコキュートと24時間換気システムによる低周波音の被害について解決に至ったという、嬉しいお知らせが届きました。交渉の経過について他の被害者の方の参考になればと、詳しく書いてくださいました。ブログ掲載にも応じてくださいましたので、ご紹介いたします。以下、HN名ちーちゃん様からのご報告です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

201612月、隣りに新築が建つと同時に騒音(低周波音)が始まり、ハウスメーカーと我が家とで交渉をしていましたが、エコキュートのヒートポンプを我が家と隣接しない方向へ5メートル移設してもらえました。

騒音の原因は、隣家が設置したエコキュートのヒートポンプと、24時間換気システムでした。

  

交渉相手は建築のプロなので、何を言われても答えられるように知識を高めて、ネットから印刷して、たくさんの資料を準備しました。

  

★準備した資料

A社との話し合いで、使用した資料~

・診断書(精神科で低周波音による症状・耳鼻科で耳の検査)

・ヒートポンプ据付けガイドブック

・エコキュートのメーカー据付説明書

・消費者庁の事故報告書

・被害症状の記録と症状を記した手紙

  

☆その他資料~

・エコキュートに関する新聞記事

・建築ジャーナル

・消費者庁の各都道府県の消費者行政担当への依頼文書

・参議院の質問主意書

・汐見文隆氏の低周波音について

・井坂弁護士のブログ

  

 ★被害発生からエコキュート移設までの経過
  

2016
12

 ほとんど毎日眠れず、両耳を両手で塞いで、布団を頭から被り、必死で耐えていた。

2017
3

 私はエコキュートの仕組みを知らず、外見がそっくりなエアコンの室外機が原因だと勘違いをして、隣家に「エアコンの室外機がうるさい」と伝えてしまった。

4

 暖かくなりエアコンを使わない季節になっても、騒音(低周波音)が続いていたので、原因はエコキュートのヒートポンプだと気付いた。

 エコキュートの仕組みを電気店で聞いたり、ネットで原因と対処方法を調べたりした。

5

 市役所へ相談に行くと、

 「近隣のことなので話し合いが一番です。いきなり市を通して測定され

 るよりも、隣家も直接言われたいでしょう。」

 との対応だった。

 再度、隣家に話しに行った。前回、エアコンの室外機について苦情を伝えていたので、


 隣家は

 「エアコンを夜は早めに止めるようにしていました。エコキュートと室外機は全然仕組みが違いますよね。よく調べもしないで言えますね。

 もう来ないで下さい。 設置時に、騒音は大丈夫かどうかと業者に確認したら大丈夫ですと言われました。騒音があるなら商品として販売されていません。」

 と門前払いとなった。

  

 それから、隣家が、ハウスメーカーA社に連絡を取り、我が家とA社とのやり取りが始まった。

 隣家が騒音に気を遣ったようで、浴室の24時間換気システムを、夜は停止するようになった。突然騒音が小さくなったので、私はエコキュートの設定を変えたから、音が小さくなったとまた勘違いした。

 A社のその後の説明で、エコキュートの設定は一切変えておらず、換気システムを夜に止めただけと言われた。それで、騒音の原因は、ヒートポンプと浴室の換気システムの両方だったと判明。(我が家から2mのところに、隣家のエコキュートと浴室がある。)

 「冬が音が一番大きくなる季節なので、原因がはっきり判明するまで、長期的にお時間を頂きたいです。毎日確認しなくても良いですが、音が大きい日と小さい日があると思うので、うるさい日とかを、また教えてください。」
 A社は、「エコキュートの騒音は昔はあったけど、今は静音で無いです。」と、騒音問題が現在でも続いていることを全く理解していなかった。

8

 私たち夫婦とA社で話し合いをした。

 A社は、当家のような事になって、自分でもネットで調べてみて、初めて騒音(低周波音)を知ったように思う。

  

 以下、A社とのやりとり(赤字は当家、黒字はA社)

 ガイドブックに沿って設置されましたか?

「はい勿論です」

 当家との距離、土地の高低差、大きな窓、全て把握した上で設置されていますよね。ちょうど窓の高さにくることも分かっていましたよね? 一切、予想は出来なかったですか?

 「なかなか、高さを変えることまでは…。お宅も隣近所のことをそこまで考えて建てられていませんよね?」

  

 過去に裁判や新聞沙汰にもなっていることをご存知でしたか?

 「勿論です。」

 目立つけど道路側に設置してある家もありますが、どうしてだと思いますか?

 「一概に騒音が理由で、道路側に設置したとは言えないと思います。」

  

 据付け説明書を見せて、読まれていますか? 騒音の発生の可能性があるので、隣家から距離を離して設置すると知っていましたか?

 「はい勿論です」

  

 原因は低周波音なので、塀や防音をしても意味がないと思います

 外観を優先させていますか? 365日、毎日深夜に稼動すると知っていましたか?

 「東側に移設するのが一番だと思います。隣家もせっかくエコキュートを設置したので、効率よく使いたいです。移設するとホースが伸びて見た目が悪くなるので、東側に5m移設するのが精一杯です。」

 「使い勝手を考えて、風呂から近い位置に設置しました。周り全てのお家のことを考えて、間取りを決めた訳ではありません。うちの家にもエコキュートを設置しているので仕組みは理解しています。  

 製造メーカーB社に連絡をして、お宅が書かれた手紙を見せます。隣家に手紙は見せません。B社に不備が無いか点検確認をします。」

 (手紙のみA社が預かりました。B社に交渉で見せたようです。)

  

 移設しても効果が無かった場合はどうすれば良いですか?

 「どうすれば良いですかね…。」

  

 (A社は撤去を考えてはいなかった。昼間に稼動を変更することも考えてはいなかった。)

9

 消費者庁へ、ヒートポンプと24時間換気システムによる不眠症で、申出書を郵送で提出した。

 B社がエコキュートの動作と位置確認の点検をして、問題は無かったと判断した。

  

 後日、ヒートポンプを我が家と隣接しない方向へ5㍍移設して、隣家とA社が一緒に、我が家に謝りに来た。そして、A社が隣家に、浴室の換気システムを夜は停止してもらえるよう、お願いをした。

 A社からは、「エコキュートの中でも静音の機種で、今回騒音が発生したので、低周波音が原因だったと思います。これからも様子を見て頂いて、また何かありましたら連絡をして下さい。」と言われた。

  

 ★交渉を終えての感想

 騒音問題を、市役所、隣家、ホームメーカーが、一切理解をしていなかったので、理解されるまでにとても苦労をしました。隣家からは門前払いとなり、後に謝罪はありましたが、未だにギクシャクしています。

 第三者による証明で、病院の診断書は必要だと感じました。(精神科の通院は初めてなので、受診するのはとても勇気が入りました。)

 ネットの情報にとても助けられたので、お年寄りとかネットが出来ない被害者の解決は難しいと感じました。

 ハウスメーカーA社が、騒音問題を一切知らずに安易に設置したと認めれば、A社の過失となるので、騒音問題を知らなかったと認めることはありませんでした。

 私の中では、隣家と不仲になってでも、騒音を一生我慢するということは考えていませんでした。

 移設費用は、三者間で平等に支払う事になり、もしそれを断れば、裁判になると感じました。結局、費用はA社と隣家で負担してもらえました。

 自身が健康でないと、ハウスメーカーとの話し合いも出来ないので、(私は激しい怒りでずっと震えていた。)出来るなら寝室を移動させて、体調を回復させてから話し合いをした方が良いと思います。

 音を感じた日時や症状のメモも大事です。  

 

 ★最後に

 少しでも、何かのご参考にして頂ければ幸いです。

 移設してもらえて、被害者の中では、かなり恵まれていると思いますが、隣家から言われた言葉による心の傷と、平穏だった我が家で、突然被害に遭い、毎日隣家を眺めながら生活しているので、深い傷は癒える事が無いと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ちーちゃん様、ありがとうございました。






KRさん、その後

 前記事「留まるは苦痛、逃げるは苦労」で、KRさんのことを書いた。近々、高齢者施設に入居することになっていたKRさんに、事前の体験入居を勧めたところ、KRさんは娘さん家族とともに、確認のために施設を訪れた。娘さん家族は4人で、そのうち3人が低周波音に敏感である。今回の訪問では、KRさんを含めて4人が異常を感じた。前回の見学時には感じなかった低周波音をそれぞれ感じており、「何かあるはず」と周辺を探索したところ、近くの民家にエコキュートを発見した。
 施設は小高い丘にあり、周辺は1軒の民家を除いて野山と畑で、都会の喧騒から隔絶された場所にある。長年、都市部に住んできたKRさんは静謐な環境を求めて、この地を選んだのであろうが、このような場所にさえ、エコキュートは普及している。エコキュートから施設まで約30m。長期間の低周波音による暴露で非常に敏感になってしまったKRさんやご家族には、このような自然の中の環境でさえ、もう住むことができない。



 結局、KRさんは施設入居を諦めることになった。その失望感は半端ではなく、KRさんご主人は失意のあまり、不機嫌な毎日を過ごしていると聞いている。
 KRさんは、安全に暮らせる場所を求め、あれやこれやと検討し、やっと入居可能な施設を探しだした。そして、一室を確保して、あと1室の空きを心待ちにしていた。その気持ちを考えるとかける言葉も見つからない。入居した後で問題が発覚してはもっと大変なことになっていたと思うことで、これもまた受け止めざるを得ない。

 自然災害でもなく、単なる隣家のエコキュートによる被害で、自宅に住めず、難民となった悲劇である。






留まるは苦痛。逃げるは苦労。―高齢者の低周波音被害―

 
  低周波音に敏感になってしまえば、「留まるは苦痛。逃げるも苦労」である。現代社会は住みづらく、低周波音被害者にとって、健康的な生活が送られる環境を探すのはそれほどたやすいことではない。

それは低周波音だけではなく、電磁波や化学物質の過敏症で苦しむ人々も同じであろう。私は化学物質に過敏というわけではないが、避難先の集合住宅にあるエレベーターで、強烈な残り香に辟易することがある。多分、たった一人の人間がエレベーターにいる僅かの時間に発散させたものだろうが、これほどまでの匂いが充満することに驚いてしまう。仕事帰りの女性か、あるいは、これから合コンなどで街へ出かけようとする女性か、それとも日常生活でこのような香りを常にまとっている女性か・・・。(甘いフローラルの香りを好むのは女性だと思うが、男性もそうなのだろうか)

  私の場合、嗅覚が刺激されるのが煩わしいという感じで、頭痛や吐き気こそないが、「よい香り」であろうと、それは私にはタバコと同じくらい「迷惑な臭い」である。エレベーター内で過ごす僅か10秒間ほどの間でも、この女性と同乗するならば、最上階まで階段を上る方を選ぶ。

「匂いが残るベストな柔軟剤の選び方」といったサイトまであるようで、とっさに私は「匂いが残らないベストな柔軟剤」の間違いではないかと思ってしまった。今の柔軟剤は本来の目的以外に衣類への香りづけが重視されているようで、「香水のような柔軟剤」というものまであるという。自分にとっての芳香が、過敏な人の健康を脅かして、喘息などの誘因にもなることを、消費者に知ってほしい。


jyuunannzai.png




☆☆☆


   さて、本題であるが、当会発足前からの仲間であるエコキュート被害者、KRさんは、この1年ほどの間に2回の引っ越しをされた。短期間の度重なる転居の理由は、行く先々で低周波音に悩まされ、平穏な生活は得られなかったからである。近くにある大型商業施設では、症状が出て、買い物に行くこともできなくなり、ミニコープと宅配で用を済ませているという。
  2回目となった転居は80歳のKRさんには特に大きな負担となったようで、その後のKRさんの急激な変わりように皆言葉には出さないものの、心を痛めていた。KRさんも自覚されているのだろう、今度は高齢者施設を考え、やっと1室を確保したという。あと1室、空きがでればご夫婦で入所できる段階のようだ。ほっとされているKRさんには酷なことではあるが、施設入居後に問題が生じると事態はますます深刻になるので、まず入居の前に試験入居を勧めた。それは、次のようなことがあるからである。
 


建築ジャーナル2009年5月号 p12から
  ご主人がエコキュートによる被害で自死され、残されたJさんは高齢者住宅を検討されたが、結局、断念した。その理由は以下。

13より引用   ( )は管理人補足

・・・主人がなくなり、年金による収入が減りましたから、(エコキュートの)昼夜逆転運転の(電気代)差額負担に応じられず、(所有者に)元に戻してもらいました。高齢者マンションに移ろうとパンフレットを取り寄せましたが、ビジネスホテルのような長い間取りの上に、ポンプ室やエレベーター付近の部屋は「低周波騒音が出る可能性がある」と書かれています。 ・・・


★ 当会へのメールから
    介護付有料老人ホームで余生を送るはずが、辛い低周波音から絶望の日々を送っている方からのメールが届いた。この方は入居していた施設の設備機器から出る低周波音で体調を崩し、隣県の老人ホームに転出した。HNは「yoake」である。「夜明け」という言葉は本来、闇から脱出など、希望を感じさせるものだが、この方の場合は、毎日夜明けに目が覚め、また苦しい1日が始まるということから、「yoake」を名乗っておられるのだろう。なんとも辛いHNである。

メールより抜粋

 ・・・低周波音から逃れるため、〇〇県の海沿いに来ましたが、実はここの方がもっとひどく、大きいマンション型の老人ホームなので、発生源と思われる場所がたくさん散らばっており、特定できません。毎日、外出したりしています。明け方の症状がひどいことから、診療室の椅子で横になる許可をもらって凌いでいますが、こんな状態の「生」なら、ない方がましと考え、自殺を考えていたところ、このサイトに出会いました。・・・

★ 当会の相談会に訪れた被害者Aさんからの聞き取り。
  被害者のAさんは、ご自身が被害に遭う前に高齢者施設で設備管理に従事していた。一人の老婦人から深夜に「機械音がうるさい。眠れない。殺してほしい」と懇願されたという。当時、Aさんも施設職員も老婦人のいう「うるささ」がわからず、老婦人に手を焼いていたが、自身が低周波音被害に遭って初めて、それが低周波音による被害であったのではないかと考えが及んだ。

 以上のことから、高齢者施設は低周波音被害者にとって、安らかな生活を送ることが難しい場合もあり、施設入居を検討される場合は、十分に下見をして、また体験入居をしてから、決めていただきたいと思う。

☆☆☆

誰もが平穏に過ごせる生活を望んでいる。年齢に関係はなく、誰にとっても苦しみは苦しみで、被害はそれぞれの世代に大きな影響を及ぼしている。しかし、KRさんのような高齢の方が、長年の努力で積み上げてきた平穏な生活をいきなり隣家のエコキュートで壊され、苦しい日々を過ごされるのには心が痛む。加齢とともに健康を害することも多くなり、環境因子から生ずる体調不良は避けられるものなら避けて、余生をできるだけ安らかに送っていただきたいと願う。

  問題解決に時間がかかるうちに、被害者は確実に老いていく。そして、住み慣れた家に戻れる可能性は少なく、不安を抱きながら、終の棲家を探していかなければならない。KRさんの隣家のエコキュートが、KRさんをこのようにまで苦しめても、隣家は自分のエコキュートが大事で、節電にしか関心を持っていない。



 

被害者の声 25 (アンケートより)

2017831日現在、アンケート回答数は  300件です。 アンケートはこちらです。
      

300   2017/8/31 11:15  エコキュート

製品としては、まだまだ未完成な物だと思う。

 

299   2017/8/24 11:36  エネファーム

 

298   2017/8/20 12:41  エネファーム  エコキュート  エアコン
低周波音がなる機械を作るのをやめてもらいたいです。

297    2017/8/19 12:30

不明被害者が少数であるとの事実をもって、問題解決に本腰を入れていないように見受けられる。
企業側で発生を予防しきれなかった問題に対しては、行政が率先して解決への道筋を示すべきであるし、解決事例をもって予防策を策定し、世に広めるべきだと思います。法制化も必要です。

 

296   2017/8/11 7:15  エコウィル

Y市は機器の貸し出しはあるが、それ以上の対策は個人任せ。人口が多い分、相談数も他の自治体より相対的に多いはず(機器の予約、貸し出しは先約が多く長く待った)。この数を集計し、市のWebで公開すべきと考えます。 

 

295   2017/8/10 20:52  エコキュート

市、NPO、メーカー三者で測定実施。環境省の参照値以下であるが、いずれも隣家のエコキュートから低周波音が届いているとの結果。メーカーと交渉してきたが、まともな対応をしてくれない。解決したいが、誰に相談すればいいかわからない。

 

294   2017/8/10 13:33  エコキュート

高気密・高断熱のエコハウスの推奨をやめろ。スマート家電と言う名の公害機器の推奨をやめろ。

 

293 2017/8/6 18:06 商業施設設備 公共施設設備

国・県共に、監督官庁である「地方自治体」と交渉してほしい。しかし、県・市共に測定器がない、借り物は PC に取込み不可。24時間 測定を要求するも、機器が対応できないことを隠している。従って、冬・夏・秋に個人測定を実施。その後、市環境課(市議はオブザーバー)で会議を持ったが、「今! 喋っている音圧は 50 dBですよ」と意味不明の発言あり。「ご家族様や近所の方に聴こえない音に対する苦しみを『どう評価』したらよいか、わからない」と発言。環境省の測定マニュアルでは低周波音が発生していない場合は、低音域の測定も必要とある。また、最初に依頼した女性市議曰く「上位法がないから動けない」と言った言葉も耳に。地方の監督官庁のレヘルが低すぎる。最後に、事故調は「経済優先的な考え」で評価している。腰痛のためブロック注射をすると8分間程聞こえなくなる。

 

292 2017/8/1 エコキュート

最近我が家との距離約50センチに設置されたエコキュートと24時間換気の室外機の低周波音に悩まされ、夜も眠れない状況です。隣家との話し合いも思うように進まず、引っ越しを検討するまでにきています。法整備が整わない中、どのように解決していくべきでしょうか。なにかアドバイスいただけたら幸いです。

291 2017/7/30  エコキュート  太陽光発電パワーコンディショナー  エアコン  その他

スマートハウスの補助金等で推奨し、被害が出ても知らん顔。無責任すぎる自治体。被害がでたら自治体が責任をもって対応してもらいたい。

 

 

被害者の声(アンケートより)

矢面に立つのはあなた? それともメーカー? 被害者と一緒に交渉していただけないでしょうか。


どちらを選ばれますか。」エコ機器所有者様へ

 これは、エコキュート高崎裁判原告で、当会メンバーのSMさんの最新のブログ記事です。SMさんは、公調委調停の取り下げ後、裁判で和解に至り、隣家エコキュートの撤去と電気温水器への交換にこぎつけて、4年半の闘いに終止符を打つことができました。そして、その後もこの被害の未然防止と被害の救済に向けて、熱心に取り組んでいらっしゃいます。この記事からアイディアをいただいて、当ブログでも、エコキュートの所有者の方へのメッセージを書きたいと思います。

★★★


「お宅のエコキュートで、眠れなくなりました。」「体調が悪くなって、困っています。」と、お隣の方から苦情を言われている所有者の方へ


「エコ」だから、電気代も節約できるから、と高価な機械を買ったのに、隣家からまさかと思うような事を言われ、所有者の方も驚かれるかと思います。低周波音って何だろうと、ネット検索してみて、はじめてその存在に気付くかもしれません。

 

「この機械は全然うるさくはないし、これで眠られないなんて信じられない」というのが本心でしょう。一方、「隣家が求める機械の移設には、いくらくらい、費用がかかるのかしら。誰が負担するの?」という、疑問も沸いてくるでしょう。それで、メーカーに問い合わせてみると、「それは生活騒音ですよ。お互い様です。気にする必要はありません。」という回答があり、「やっぱりそうなんだ。お隣が神経質なんだわ。」と納得してしまっているのではないでしょうか。

 

そのせいか、機器所有者の多くは、苦情を訴える隣家に次のように対応するようです。

「国が推進している機械ですよ。法律には違反していません。」「こんな小さな音で、うるさいと言われても困ります。他に原因があるのではないですか。」

そして、次第に近隣関係が泥沼化していき、最悪、裁判という事態に至ってしまいます。

所有者の皆様、どうぞ、メーカーではなく、消費者センターや消費者庁消費者安全調査委員会に聞いてみてください。でも、消費者センターの窓口も熟知していないこともありますので、消費者庁の
家庭用ヒートポンプ給湯機に関する相談対応について(依頼)をご覧になった方がよいかもしれません。

この資料2p1には次のように記されています。

ヒートポンプ給湯機(エコキュート)の運転音が申出者の健康症状の発生に関与していると考えられ、運転音に含まれる低周波音については、申出者の健康症状の発生に関与している可能性があると考えられると結論づけています。低周波音固有の人体への影響の有無及びそのメカニズムには不明な点もありますが、 ヒートポンプ給湯機の設置者は、健康症状の可能性について理解し、低減する努力が求められます。”


また、資料2p8には、移設費用について、メーカーが負担した例を挙げています。

所有者は隣人の被害軽減のために移設することにしたが、設置業者から移設費用の負担を求められた。これに対してセンターは「設置業者が『この位置で大丈夫』と言ったのであれば、それを材料に交渉すべき」旨を助言し、所有者が設置業者と再交渉した結果、所有者の費用負担は不要となった。”

 

 メーカーはひた隠しにしたいでしょうが、メーカーの錦の御旗である「参照値」以下でも、メーカーが負担して、機械を撤去し、より安全な従来型の給湯器に交換もしている例もあります。

 

★★★

 エコキュートの被害はメーカーが言うように、単なる生活騒音ではありません。エコキュートの低周波音は、耳にはうるさくなくとも、健康被害を起こす可能性があるとされています。

 

 それでも、自分に都合よいメーカーの話を鵜呑みにして、隣家の被害に耳を貸さず、トラブルを解消しようとしないのですか。隣家が被害に耐えかねて、避難暮らしをしても、見て見ぬふりをなさるのですか。
 どうぞ隣人の苦しみを想像してください。隣人は、どのようにあなたに自分の苦しみを伝えたらよいのか、悩みながら、勇気を出して、お願いしているのです。機器を所有するあなたが行動をしなければ、隣家は自宅に住めず、避難するしかないのです。あるいは、避難できずに、苦しみもだえる夜を過ごすのです。

そんなトラブルを引き起こすメーカーこそ、あなたは腹をたてる相手ではないでしょうか。

トラブルの危険性がありながら、なぜ、隣家の寝室の直近に安易に機械をメーカーは設置したのでしょう。
日常的に顔を合わせるお隣と、不穏な関係になったのはなぜでしょう。誰だって、隣近所とはいさかいを起こしたくありませんし、まして恨みを買うなんて、まっぴらごめんです。

あなたは、苦情を言ってくる隣家をクレーマーとする前に、メーカーにトラブルの責任を追及するべきではありませんか。
メーカーは売ってしまえば終わり。痛くもかゆくもありません。なぜ、無責任なメーカーの後始末に私たち市民が煩わされて、いがみ合わなければならないのでしょう。お隣の苦しみを理解し、お隣と一緒にメーカーと交渉することはできないでしょうか。

★★★


プロフィール

swimmy

Author:swimmy

カウンター