矢面に立つのはあなた? それともメーカー? 被害者と一緒に交渉していただけないでしょうか。


どちらを選ばれますか。」エコ機器所有者様へ

 これは、エコキュート高崎裁判原告で、当会メンバーのSMさんの最新のブログ記事です。SMさんは、公調委調停の取り下げ後、裁判で和解に至り、隣家エコキュートの撤去と電気温水器への交換にこぎつけて、4年半の闘いに終止符を打つことができました。そして、その後もこの被害の未然防止と被害の救済に向けて、熱心に取り組んでいらっしゃいます。この記事からアイディアをいただいて、当ブログでも、エコキュートの所有者の方へのメッセージを書きたいと思います。

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「お宅のエコキュートで、眠れなくなりました。」「体調が悪くなって、困っています。」と、お隣の方から苦情を言われている所有者の方へ


「エコ」だから、電気代も節約できるから、と高価な機械を買ったのに、隣家からまさかと思うような事を言われ、所有者の方も驚かれるかと思います。低周波音って何だろうと、ネット検索してみて、はじめてその存在に気付くかもしれません。

 

「この機械は全然うるさくはないし、これで眠られないなんて信じられない」というのが本心でしょう。一方、「隣家が求める機械の移設には、いくらくらい、費用がかかるのかしら。誰が負担するの?」という、疑問も沸いてくるでしょう。それで、メーカーに問い合わせてみると、「それは生活騒音ですよ。お互い様です。気にする必要はありません。」という回答があり、「やっぱりそうなんだ。お隣が神経質なんだわ。」と納得してしまっているのではないでしょうか。

 

そのせいか、機器所有者の多くは、苦情を訴える隣家に次のように対応するようです。

「国が推進している機械ですよ。法律には違反していません。」「こんな小さな音で、うるさいと言われても困ります。他に原因があるのではないですか。」

そして、次第に近隣関係が泥沼化していき、最悪、裁判という事態に至ってしまいます。

所有者の皆様、どうぞ、メーカーではなく、消費者センターや消費者庁消費者安全調査委員会に聞いてみてください。でも、消費者センターの窓口も熟知していないこともありますので、消費者庁の
家庭用ヒートポンプ給湯機に関する相談対応について(依頼)をご覧になった方がよいかもしれません。

この資料2p1には次のように記されています。

ヒートポンプ給湯機(エコキュート)の運転音が申出者の健康症状の発生に関与していると考えられ、運転音に含まれる低周波音については、申出者の健康症状の発生に関与している可能性があると考えられると結論づけています。低周波音固有の人体への影響の有無及びそのメカニズムには不明な点もありますが、 ヒートポンプ給湯機の設置者は、健康症状の可能性について理解し、低減する努力が求められます。”


また、資料2p8には、移設費用について、メーカーが負担した例を挙げています。

所有者は隣人の被害軽減のために移設することにしたが、設置業者から移設費用の負担を求められた。これに対してセンターは「設置業者が『この位置で大丈夫』と言ったのであれば、それを材料に交渉すべき」旨を助言し、所有者が設置業者と再交渉した結果、所有者の費用負担は不要となった。”

 

 メーカーはひた隠しにしたいでしょうが、メーカーの錦の御旗である「参照値」以下でも、メーカーが負担して、機械を撤去し、より安全な従来型の給湯器に交換もしている例もあります。

 

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 エコキュートの被害はメーカーが言うように、単なる生活騒音ではありません。エコキュートの低周波音は、耳にはうるさくなくとも、健康被害を起こす可能性があるとされています。

 

 それでも、自分に都合よいメーカーの話を鵜呑みにして、隣家の被害に耳を貸さず、トラブルを解消しようとしないのですか。隣家が被害に耐えかねて、避難暮らしをしても、見て見ぬふりをなさるのですか。
 どうぞ隣人の苦しみを想像してください。隣人は、どのようにあなたに自分の苦しみを伝えたらよいのか、悩みながら、勇気を出して、お願いしているのです。機器を所有するあなたが行動をしなければ、隣家は自宅に住めず、避難するしかないのです。あるいは、避難できずに、苦しみもだえる夜を過ごすのです。

そんなトラブルを引き起こすメーカーこそ、あなたは腹をたてる相手ではないでしょうか。

トラブルの危険性がありながら、なぜ、隣家の寝室の直近に安易に機械をメーカーは設置したのでしょう。
日常的に顔を合わせるお隣と、不穏な関係になったのはなぜでしょう。誰だって、隣近所とはいさかいを起こしたくありませんし、まして恨みを買うなんて、まっぴらごめんです。

あなたは、苦情を言ってくる隣家をクレーマーとする前に、メーカーにトラブルの責任を追及するべきではありませんか。
メーカーは売ってしまえば終わり。痛くもかゆくもありません。なぜ、無責任なメーカーの後始末に私たち市民が煩わされて、いがみ合わなければならないのでしょう。お隣の苦しみを理解し、お隣と一緒にメーカーと交渉することはできないでしょうか。

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これまでSTOP低周波音被害サイトを支えてくれた全ての皆さまへ

2014年2月3日より「NPO法人STOP低周波音被害」として新たにスタートしました。低周波音で苦しむ個人がひとりまたひとりと手を繋ぎ、この被害から救われる為、また被害を無くすために勇気をだして立ち上がってきた個人の小さな行動が法人化への大きな原動力となったことに感謝しきれない思いでいます。


小さな集団で始まった会ですが、被害当事者である我々は、この被害が被害者だけの問題解決に止まらず、被害を広く伝え被害を止める役割を担っていることに気付き、では何をしなければいけないのか?どうすればいいのか?を考え、NPOの“社会的ニーズの貢献活動”が目的であることに、この問題解決の未来に繋がると希望を感じました。我々被害者に与えられた低周波音問題の方程式は見つかっておらず難題ではありますが、人と知恵と希望を持ち寄ることでいつか解けるはずと信じて活動していきたいと思います。

現在、いまだに被害者を切り捨て、さらに放置することで被害が拡大し新たな被害者が増え続けています。“低周波音被害で苦しむことのない社会の実現”とは憲法にある人間尊重の精神そのものです。また健全な生活環境を維持し支えることは、私たちの住む世界を守る活動でもあり、低周波音被害問題に連帯し協同していくことは被害者である前に、国民として当然の権利を主張し義務を果たすことなのです。

個人的に好きな、サン=テクチュベリの書いた「星の王子さま」の中に

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