エネファームによる低周波音被害の未然防止 1-2

A様より2

既存住宅で、今までの給湯器との交換になります。

今までの経緯です。

    隣家より、「敷地境界の近くにエネファームを設置したいが、エネファームの背面が境界に接するようになる。詳しくは業者の方から説明するので聞いて欲しい。」との申し出あり。

    1週間ほどして、隣家より「エネファームの設置方法が通常どおり、壁に接する形で設置できることになった。」という報告。「業者が説明に来る件は?」と聞くと、(いまさら説明の必要は無いと思われたのか)「業者から挨拶に来させます。」ということでした。

    翌日、隣家を訪問し、数年前にエネファームの低周波騒音がニュースになったことと、訴訟が起こされたことを説明し、それが数年の間にメーカーは改良を加えているはずだから、当時と現在の発生音の測定結果比較のようなものが入手できないか、お願いしました。

    それから約2週間後、Tガス子会社が来訪。「低周波音問題はエコキュートで発生している問題で、エネファームでは問題になっていない、またエネファームに対して訴訟が起こされているのは光熱費に関するものだけで、低周波音に関するものは1件も無い」という返答。エネファームの設置場所を反対側(通りに面し、誰にも影響がない場所)にできないかという点については給湯器(給湯口)から7m以上離れるので、不可とのこと。

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当会2
最近は、既築住宅でのエネファーム設置が増えています。今までの給湯器の設置場所にエネファームを置くと、長時間稼働するエネファームでは深刻な被害の発生につながります。今回は「逆向き」ということで、A様に事前連絡があったというのは、非常に幸運でした。エネファームは低周波音だけではなく、騒音も発生させますから、騒音と匂いでこの距離ではA様宅では窓も開けられなる恐れがあります。
資料は、①建築ジャーナル記事、②日経BP細野透氏記事、③奈良県公害審査会事例等があります。さらに④生活騒音に関する条例や、注意喚起が自治体にあります。たとえば、某自治体の場合、次のように記されています。 「・・・・・、家庭用給湯器等の家庭用機器は、早朝及び深夜の使用を控え、日常の手入れ定期点検を行い、特にルームエアコンディショナー室外機、家庭用給湯器等の設置場所は隣家からなるべく離し、場合によっては防音壁を設置する等近隣に配慮すること。 」

機器が設置されてしまえば、その機器の撤去には大変な労力が必要となります。エコキュートについての記事参考になさってください。

 

A様より3

エネファームの設置はキャンセルということで決着しました。

 

    Tガス子会社(及び隣家)に、当方より3つの資料を渡し、世間でエネファームの騒音が問題となっていることを説明。

Tガス子会社:「エネファームの騒音は測定結果により基準以内に収まっている」。コピーはもらえず。

    その後、隣家、Tガス子会社、Tガス(燃料電池事業推進部)と私の7名で話し合い。

    Tガスはエネファームの低周波騒音が世間で問題になっているという認識は持っていますか?」

Tガス:「認識は持っている。ただ建築ジャーナル記事にある3件について、その内の2件はO

スであり、残りの1件もTガスではない。なお、OガスはB社のエネファームだが、TガスはC社である。

    以前、子会社の方よりエネファームは昼間しか運転しないと聞いていたので、再確認。

Tガス:「夜でも動くことはある。運転モードで自動と手動があり、自動ではお客さんのお湯と電気の使

用時間等を学習し、最適な運転ができるようにする。共働きの家庭では夜に動くようになる。」

「今までTガス販売の3万台(?)の中で30件ほど、うるさいという連絡(苦情)が入っている。しかし

売店の方で運転モードを昼間に切り換えて対応し、Tガスまで届いていないものもあるので、実際

はもっと多いだろう。

    騒音測定値
無音饗室で測定したエネファームの周波数対音圧値のグラフを見せてもらった。(測定条件:750Wのフル発電時。測定場所は高さ1.2m、エネファームから1m離れた複数個所(正面や横など)50Hzにピークがあり環境省の参照値より数dB下回っている。Tガスより「実際に現地で測定した場合にはこの値より上回る。それは周囲の生活音などが加わるからです。」とのこと。 
※1
A様ご自身による補足。無音饗室では反射音が全く無いが、実際には地面や壁からの反射があり、低周波だと波長が長いため位相があまりずれずにそのまま加算されてしまう。反射時の減衰が殆ど無い場合には、地面からの反射で2倍、壁からの反射が加わると4倍になり、数デシベルの余裕は吹っ飛んでしまうことも考えられる。さらに前後の両側を壁で囲まれると距離と周波数によっては(壁の間で)共鳴することも考えられる。

    参照値について
Tガス「参照値は規格ではないが、現在存在する指針のようなものでメーカーはこれを満足させる
ように作っている。」。
当方:(欧州の規格と参照値を比較したグラフ(井坂法律事務所ブログに記載)を示し)、「参照値は環境
省が作成し、参照値を下回ったからといって(騒音苦情))切り捨ててはいけないと言っており、国
としても(参照値について)不十分と認識しているのでしょう。欧州の国々はこのように参照値よりも
厳しい基準を設けている。」

    キャンセル

話し合いの途中で隣家の方よりエネファーム設置のキャンセルの申し出がありました。これ以上話し合

いを続けても、結論を導き出すのは難しく時間が掛かるからとのこと。


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