長時間連続稼働の給湯器がもたらす悲劇


 今までお知らせしてきましたように、消費者庁消費者安全調査委員会が2012年よりエコキュートをはじめとする給湯器の調査を行っており、それをきっかけに、この問題はマスメディアにも取り上げられるようになりました。私たち被害者の努力で、確かに低周波音問題に関する世間の認知は進んできていますが、それでも、まだまだ世間の理解の無さから、給湯器を原因とする悲劇は各地で起こっております。「たかが隣家の給湯器ごとき」で、なぜ、これほどまでに生活が破壊され、人生を翻弄される人が後を絶たないのでしょう。

 このブログは、国や自治体の行政職の方もご覧になっているようですので、現状を知っていただきたく、当会掲示板より被害の1例、HN「耐え切れず避難した」様(Aさん)の事例を紹介いたします。

 

Aさんは自宅を新築し、家具も新しく揃えて、希望に満ちた生活を送るはずでした。しかし、近隣のエコキュートにより、その生活が一変してしまう悲劇に見舞われました。厳寒の季節、苦しさのあまり室内におられず、玄関の外で布団にくるまって過ごすという過酷さです。それでも、近隣からの理解は得られず、解決が見込めない状況に困り果てて、自宅の売却を決意し、避難することになりました。被害者のお宅では、夫婦関係が悪化することも多く、Aさんのお宅でも、このような選択に至るには夫婦間で連日連夜の口論などもおありだったのではないでしょうか。言葉では表しきれないほどの怒りや悲しみ、不安をどれほどAさんは経験されたでしょう。避難先には収まらない新しい家具をリサイクルに出す辛さなど、同じ被害者であっても、想像のつかない悲しみがたくさんあったと思われます。
  Aさんの場合、避難をして、それで問題が解決したわけではありませんでした。現実は、自宅の売却もうまく進まず、ローンの返済と避難先の賃貸料が家計を圧迫し、生活は困窮化。さらに避難先では多数エアコンの稼働音に襲われ、新たな避難先を探し出さなければなりませんでした。再転居は、肉体的、精神的、そして何よりも経済的負担を発生させる一方、学齢期のお子さんには、短期間に相次ぐ転校が大きな負担となり、基盤となる家庭の不安定さも相まって、不登校を生じさせ、不測の事態の連鎖を生み出しています。


  管理人の場合はAさんより年齢も高く、すでにローン返済も終わった家であったために、家財の多くを残したまま、最小限の荷物で、避難先に入り、安全を確保しました。自宅近くにURがあり、保証人無し、礼金無しという条件で、もし、問題が生じても同じUR内で引っ越しが可能で、その点からも気持ちは随分楽になりました。

しかし、それでも避難前の、不眠の続いた当時は、日常的に自殺を考えるような深刻な状況で、「もし、避難先がだめだったら、どうしよう。住む場所がない。高層階から飛び降りてしまうのだろうか」と不安な毎日でした。

しかし、管理人の場合はこれらのことは杞憂に終わりました。未だに元の問題は解決しておらず、現在もストレスマックスで闘いの最中ですが、避難生活に多少の不便はあるものの、家族ともに元気で過ごせています。当時、近居とはいえ、90歳近くの両親がおり、いつ何どき、何がおこるかわからない状況で、家族皆、あの期間を無事過ごせたことは、今になって、運が良かったとしかいいようがありません。不幸が重なれば、単独では乗り切れる困難も乗り切れず、新たな不幸を呼び寄せてしまいます。管理人には人生の最大の危機で、家庭不和から家庭崩壊の危機さえありましたから、Aさんの現状を考えると本当に気が遠くなる思いがします。

 

Aさんにはお子さんもいらっしゃり、守るべきことが多く、絶対に家族を崩壊させるわけにはいきません。Aさんは今を乗り切るしかありません。ご自宅が売却されるまで、落ち着かず、辛い時期が続きますが、いくら考えても事態はすぐには変わりません。Aさんはご家族の太陽。ご自分とご家族が元気でいることだけを考えて、余分なことでストレスにならないよう、ご自分を守り、試練を乗り越えてください。当会は、ご自宅ができるだけ早く売却され、生活が再建されますよう、心から祈り、このような悲劇がなくなるよう、活動に一層励みたいと思っています。 



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  人生いろいろなステージで、災難は発生し、どのステージにおいてもそれぞれ特有の困難さがあります。
 若くして、低周波音に過敏となり、仕事を失い、生活保護を受けておられる失意の方がいます。乳飲み子を抱え、育休明けで復職し、体力的にも時間的にもギリギリの被害者は泣く泣く自宅を売却して、転居しました。また、人生の晩年にこの被害にあい、50年以上、住んだ「我が家」を離れ、避難している高齢の方がいます。この方は自宅に戻る道が閉ざされてしまったせいで、現在、老人施設を検討されています。

 たかが隣家の給湯器で、このように人生の悲惨を何の罪もない私たちが味わわされているのです。そして、この悲劇を知りながら、給湯器の所有者は、その非を認めず、移設にも撤去にも応じないのです。
  もちろん、給湯器の所有者は給湯器に関する問題を「知らされていない」だけで、「巻き込まれた」被害者である面もありますが、隣人の被害を知らされても、何の対策もとろうとしない所で、被害者から加害者に転じています。事業者の「単なる思い過ごし。神経質。生活音はお互い様」という、都合のよい言葉を信じ、隣人の苦しみから目を背ける加害者です。

行政の皆様

  国や自治体が補助金制度を設けて、普及推進をしてきたエコキュート、エコウィル、エネファームですが、その陰で、自宅を追われる被害者が続出しています。あなたがたは、そうしたモノによる被害の実態をどれほど、把握されていますでしょうか。行政が責任を持って対策し、このような悲劇の発生を一日も早く止めてください。

 
 エネファームは、先日、製造業者である東芝が赤字で、採算の見込みがないとして、家庭用燃料電池から撤退するというニュースがありました。この家庭用燃料電池の開発や普及にNEDOが関与しています。多くの税金を投入したはずの家庭用燃料電池。それが一部の国民を地獄に突き落としています。その事実にどう対処されますか。行政の問題では無いと知らんぷりされるでしょうか。
 行政に携わる方も組織を離れれば、一市民。あなたも、私たち被害者の仲間にいつ合流することになるか解りません。もし、あなたが、被害に遭った時に、現在の行政の対応でよろしいのですか。生活の根底から揺さぶられ、人生までもが一変してしまっても、行政は何もせず、放置しています。





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