被害者の声 8-B

(続き)

  8月、お盆の頃にエコキュートが昼間動いていました。玄関の前ですし、玄関は台所と床の間(被害現場)の間にありますから、その前をしょっちゅう通りますので、確認するのはたやすいのです。
 ですが、寝ているわけではないので、子供達とおりまして、20分ぐらいだったと思います。胸の辺りが気持ち悪く、「ちょっと2階にいって休んでくる」とその場を離れました。2階に行ってすぐです。胸の鼓動が速くなったのを感じました。咄嗟に脈をとりました。最初5月の時から私は血圧が高めの状態になっていました。そこへ、脈が速くなったので、驚きながらも記録しておかなければと思ったのです。30秒で、72回、丁度走った時の脈拍数です。だんだん速くなったのではありません。突然でした。独りでいるのが怖くて、下に降り、
主人にエコキュートが動いているのを確認して貰いました。見に行った主人は「今止まったよ」と戻って来た頃に、私は落ち着きました。
 今まで心臓に持病はありませんし、夜間感じた気持ちの悪さと同様だったことから、機械のせいと確信しました。それと同時にこれは困ったことになった
と感じました。
 なんとか、エコキュートを夜間に動かすことを止めてもらえれば、と思っていたのに、それだけでは済まないことが、わかったからです。
 この時の「聞こえ」はありません。勿論稼働しているかどうかは、「聞こえ」
でわかりますが、20分間意識していたわけではありません。なにか特別な音がしていたかと、問われれば「ありません。」と答えるしかありません。
 その後、うっかりその部屋にいて、同じ症状を引き起こしました。一度目よりは軽いものでしたが。
 それからは、エコキュートが動くのを確認しながら生活する日々が始まりました。生活の中心を床の間(被害現場)と台所にしておりましたから。
 そして、もう一つ変わったのは、音に対して非常に過敏になりました。
音が苦しいのです。
 パソコンの音、換気扇、扇風機、冷蔵庫、洗濯機、大体が機械の音そして、自動車の音が苦しいです。これは、今でも続きます。
 当時は、人の足音、プリンターの打ち出し音なども、多分他の人には普通の音なのでしょうが、「なんて(非常識な)音を立てるの!」と怒って、驚く家族の反応を見て自己嫌悪になったりしました。
 苦手な場所も増えました。 スーパーの冷蔵・冷凍売り場、事務職でしたから仕事場(パソコンその他機器満載)、空調設備のある所、そして台所。
 苦しくて辛くて、この頃は多分自分の顔つきも主人と同じきつくなっていたと思います。

 平成21年から始まったこの被害は、今月、平成25年12月初旬エコキュートを撤廃し、その場所に電気温水器を置くことで解決致しました。
 ここまでの間、市役所、県の公害審査会、市の消費者センター、県の消費者センター、環境省、国の公害等調整委員会、行政で回れるところをすべて回った後、解決に至らないことを知り、裁判に移行して、和解の末の結果です。

 解決に至らない理由は一つではありません。
低周波音被害を口にすれば、幾重にも誤解されている事柄が積み重なっている歴史があります。すべてを明らかにするには年月が必要です。
 現在、消費者庁がその役割を担っていますが、それよりも、早く今困難に陥っている方々の救済策を早急にお願いしたいと思います。

 
 
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